お花見の用意を僕達新入社員が消費者金融を使って行う伝統がある

山口県在住 R.Tさん(23歳)
大学を卒業してイザ社会人!と思って気合を入れて仕事に向かおうとしていたのですけども、その最初の仕事が「花見の企画をすること」だったのはちょっと拍子抜けでした。だって花見の企画をするためにこの会社に入ったわけじゃないですからね。営業で入ったのですが、新入社員はみんなやらないといけない、ということでみんなで企画をしました。

と言っても花見の企画をするための予算が無いので、とりあえずみんなで消費者金融を使ってお金をかき集めてきました。上司からは「ちゃんとした企画だったら予算が帰ってくるし、ボーナスもアップする可能性あるよ」と言われていたので、みんな真剣になって考えました。

しかし花見の企画と言っても、基本的には「桜の花を見ながら酒を飲む」意外にどうしたらいいのか?みんなちょっとよくわかっていませんでした。しかしある同僚が「どこかに目標を作ったほうがいいんじゃない?」と提案したのです。

なるほど確かに、花見をやるだけなら企画して終了だけれども目標を持てばそれが達成されたかどうかで自分たちの評価ができるわけです。その同僚が言うようにまずは花見のゴールを決めました。花見のゴールは社員みんなが満足するというものでした。

そしてそのゴールのためにどういう企画がいいのか、考えたのです。日時はいつ頃がいいのか、これもサクラの咲いている時が一番ですし、場所も重要です。また、企画として静かに飲むのかワイワイと飲むのかも違います。そして消費者金融でかき集めてきたこのお金をいかに使うか、飲み物食べ物以外にもどういうものに使うか?などを話し合いました。

その結果、かなりいい花見になったと上司からも言われました。実はこのやり方っていうのは上司が新入社員だった時から続いているようです。会社の売上には貢献しませんでしたが、企画の重要性やゴールの設定、消費者金融で借りてきた有限の予算をいかに使うかなど、かなり勉強になったのは間違いありません。

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